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08 その胸のロコモーション / Locomotion
作詞 / 作曲:前園直樹
編曲:前園直樹・佐藤勝紀

ヴォーカル / 演奏:前園直樹
プロデュース:前園直樹
共同プロデュース:佐藤勝紀
プログラミング:佐藤勝紀
録音:2001年6月

「低唱・高唱」に次いで、<ポップ>を体現してみせてはいますが、曲構成のセオリーは無視。ぼくと佐藤さんの<心の TO DO リスト>を開けっ広げて挑んだ楽曲です。

Swingin’ Love 時代はロコモーション
ぼくたちの夢は夜ひらく

その胸のロコモーション

クラブ・ミュージックとしての和モノ、陶酔状態下で聴く日本語。ヨッパライにツッコミを入れさせる。
詞作にあたっては、そんなことを念頭においていました。

作曲、編曲においては、ネオアコ〜ギター・ポップの文脈で(当時)語られていた、クラブヒットの名曲群を咀嚼しまくり、それらのもつ陶酔感を捻出してみたいという意図がありました。
咀嚼が過ぎた結果が、曲構成の複雑さ、後奏の長さに帰結したのだと思います。そこに、先述の通り歌詞ではネタとしての<和モノ感>も加味させたので、結果、混沌とした仕上がりになりました。

などなど。他、時代は上流へとさかのぼりますがアズテック・カメラへの想い、とか。

制作中にハイになり、MONO / POLY で弾いた後奏のソロは、いま聴いても我ながら奮った仕上がり。おっと、これは言い過ぎました。
ちなみに、後半から登場するそのクラヴィネットの音色では70年代のヴィンテージ感を模索。フェイザーというエフェクターを薄くかけてみるなどして、フリー・デザイン「Bubbles」で聴ける音色をモデルにしました。